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労務コラム

2023.05.08

5月は新入社員が心を病みやすい時期…企業としてのメンタルヘルス対策は大丈夫?

ほし社会保険労務士事務所でメンタルヘルスサポートの対策をするお客様

5月は新入社員が心を病みやすい時期です。新しい環境に慣れず、職場の人間関係や業務に不安を感じることがあります。
企業として、従業員のメンタルヘルスに対するケアが重要なタイミングでもあります。

メンタルケア対策に必要な「心の健康づくり計画」

企業でのメンタルヘルス対策で重要なのは、日ごろから下記の4つのケアを実施し、「心の健康づくり計画の策定」をすることです。

1. セルフケア
従業員自身がストレスに気づき、これに対処するための知識、方法を身につけ、実施することが重要です。
従業員がストレス要因や心の健康状態について正しく認識できるよう、教育研修や情報提供を行うことが効果的でしょう。
その場合、管理監督者もセルフケアの対象者として含めることが必要となります。

2. ラインによるケア
管理監督者は部下である従業員の状況を日常的に把握し、個々の職場における具体的なストレス要因を把握し、その改善をよう努めなければなりません。
職場環境等を把握し、改善することが何より重要となります。

3. 事業場内産業保健スタッフ等によるケア
事業場内産業保健スタッフ等が、従業員の健康管理や相談対応を行うことが効果的です。
保健指導や保健相談にも対応することが有効となります。

4. 事業場外資源によるケア
情報提供や助言を受けるなど、メンタルヘルスの専門家が提供する外部サービスを積極的に活用しましょう。

従業員のメンタルを健康に保つためのポイント

上記4つのケアが適切に実施されるよう、事業場内の関係者が相互に連携し、以下の取組みを積極的に推進することをおすすめいたします。

1.メンタルヘルスケアを推進するための教育研修・情報提供
従業員、管理監督者、事業場内産業保健スタッフ等に対し、それぞれの職務に応じた教育研修・情報提供を実施することが効果的です。
事業場内に教育研修担当者を計画的に養成することも有効となります。ストレスチェックなどを活用したストレスへの気付きも重要です。

2.職場環境等の把握と改善
メンタルヘルス不調の未然防止を目的として、管理者が健全な職場環境を整えるよう努め、問題があれば的確に把握し、積極的に改善することが重要です。

3.メンタルヘルス不調への気付きと対応
メンタルヘルス不調に陥る従業員を早期発見し、適切な対応を行うことがとても大切になります。
その場合、衛生委員会における調査審議や個人情報保護への配慮をしっかり行うことが必要になります。

4.職場復帰における支援
メンタルヘルスの問題で休職した従業員の復職を支援します。適切なフォローアップや職場復帰後のサポートを行い、従業員が安心して復職できるようにします。
事業場内産業保健スタッフ等や事業場外資源を活用することが推進されます。

これらのケアについては、厚生労働省が作成したパンフレットの7~8ページに記載されていますので、参考にしていただければと思います。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11300000-Roudoukijunkyokuanzeneiseibu/0000153859.pdf

従業員の健康を守り、職場環境を整えることで、生産性の向上や離職率の低下につながることが多いです。
ほし社会保険労務士事務所では、企業のメンタルヘルス対策のお手伝いもしております。
メンタルヘルスに関する相談や労働環境の改善について、専門の知識を持った社会保険労務士がサポートいたします。お気軽にご相談ください。

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