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労務コラム

2023.11.08

令和6年度のキャリアアップ助成金(正社員化コース)はどうなる?

厚生労働省の令和6年度予算の概算要求から、多くの企業に活用されてるキャリアアップ助成金(正社員化コース)について、どのような変更があるのかが見えてきました。
今回は、変更内容について解説していきます。
※内容は令和6年度厚生労働省予算概算要求に基づく現時点での予定のため、今後変更になる可能性があります。

まず、令和6年度の内容が適用されるかどうかは、正社員転換等の取り組みを行った日によります。
例えば、令和6年4月1日が正社員の転換日であれば令和6年度の内容が適用されますが、令和6年3月31日が正社員の転換日であれば令和5年度の内容が適用されます。

1.助成額の変更

助成額(一人あたり)
令和5年度 令和6年度
中小企業 57万円
※二人目以降も同額
60万円
※二人目以降は50万
大企業 42万7,500円
※二人目以降も同額
45万円
※二人目以降は37万5,000円

※有期雇用から正規雇用場合の金額。無期雇用から正規雇用の場合は半額。

一人だけ申請する場合は金額が増えることになりますが、二人以上申請する場合は合計の金額は減ることになります。これは年度ごとですので、次年度になれば人数はリセットされます。

2.対象となる有期雇用労働者等の要件緩和

対象となる有期雇用労働者等の雇用期間
令和5年度 令和6年度
6か月以上3年未満 6か月以上

※通算5年を超えた有期雇用労働者は、「無期雇用→正規雇用」となる。

通算雇用期間が3年未満という要件が撤廃されましたので、有期雇用労働者として長く働いている方でも対象とすることができます。しかし、通算5年を超えた有期雇用労働者は「無期雇用→正規雇用」とみなされ半額となります。

3.多様な正社員制度規定に係る加算措置

「勤務地限定・職務限定・短時間正社員」制度を新たに規定し、当該雇用区分に転換等した場合
助成額(一人あたり)
変更前 変更後
中小企業 9万5,000円 40万円
大企業 7万1,250円 30万円

※1事業所あたり1回のみ

このようにキャリアアップ助成金の金額や要件が拡充、変更される予定となっています。
ほし社会保険労務士事務所では、数ある助成金の中でもキャリアアップ助成金(正社員化コース)の申請支援に特に力を入れております。
煩雑な手続きを代行し、必用な項目を分かりやすくご説明し、スムーズな助成金受給のために尽力いたします。
ぜひお気軽にご相談くださいませ。

キャリアアップ助成金についてはこちらの記事でも解説しています。
キャリアアップ助成金とは?分かりやすく解説!

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